16進数とは?色コードの意味と、2進数と直結する「4桁の近道」
「突然ですけど、ホームページの背景色とかを指定するときに、シャープの後にFF0000みたいな英数字が並んでるの、見たことないですか?」 動画は、そんな身近な話から始まります。実はあれが、今回のテーマの16進数。しかもコンピュータが内部で使う2進数と、とても仲良しの関係にあります。このページでは動画の流れにそって、2進数と16進数を一瞬で変換する「4桁の近道」をまとめました。まず動画を聞いて、あとからここで復習するのがおすすめです。
3行でいうと
- 2進数の4桁は、16進数の1桁にちょうど対応します(どちらも16通り)。
- 2進数→16進数は、右から4桁ずつに区切って、それぞれを16進数1桁に置き換えるだけ。10進数を経由する必要はありません。
- 桁数が4の倍数でないときは、左に0を補って4桁にそろえます。0を足しても値は変わりません。
色コードの「FF0000」は16進数
ホームページの色を指定するとき、「#FF0000」のような英数字を見かけます。あれが16進数です。0〜9のあとに、A、B、C、D、E、Fを使って、1桁で0〜15の16通りを表します。
動画では、前回までに10進数と2進数、10進数と16進数の変換を学んでいます。今回は、その残りの組み合わせ、2進数と16進数です。実は、この2つの間には、ほかの組み合わせにはないとっておきの近道があります。
2進数4桁=16進数1桁
近道の鍵は、2進数の4桁が、ちょうど16進数の1桁に対応するという性質です。
4桁と1桁がぴったりって、どういうことですか?
16進数の1桁は、0〜9とA〜Fで16通りの値を表せますよね。では、2進数の4桁、0000から1111までは何通りあるでしょう?
0000、0001、0010……と数えると、16通りですか?
正解です。2進数4桁の0000〜1111は、16進数1桁が表せる0〜15と、完全に同じ範囲なんです。だからぴったり置き換えられます。
2進数→16進数:右から4桁ずつ区切る
手順はとてもシンプルです。2進数を右から4桁ずつのグループに区切り、それぞれを16進数の1桁に置き換えるだけ。10進数を経由しなくてかまいません。
たとえば2進数の1010は、ちょうど4桁なので、そのまま1桁です。1010は10進数の10、16進数では10は「A」と書くので、答えはAです。
桁が増えても考え方は同じです。8桁の2進数11101011なら、右から4桁ずつ、1110と1011に分けます。1110は10進数の14でE、1011は10進数の11でB。左から並べて、16進数はEBになります。
桁数が4の倍数でないときは、左に0を補う
5桁の2進数10110のように、4桁ずつに区切ると左側が余る場合は、足りない分だけ左に0を補って4桁にそろえます。右から4桁が0110、残りの1は左に0を3つ補って0001。それぞれ16進数で1と6なので、答えは16です。
たとえば
「5」を「005」と書いても値は同じですよね。それと同じで、数の左側に0を足しても、値は変わりません。だから安心して補えます。
16進数の16って、10進数の16と同じ並びだから、まぎらわしいですね。
そこは注意が必要です。同じ「16」という並びでも、10進数なのか16進数なのかで、指している値はまったく違います。答えを書くときは、必ずどちらの表記なのかを意識してください。
ちなみに、この16進数の16は、10進数の22にあたります(1×16+6)。10進数の16とは別の数です。
16進数→2進数:1桁ずつ4桁に広げる
逆に16進数から2進数に戻すときも、近道があります。16進数の1桁ずつを、それぞれ2進数の4桁に広げるだけです。さきほどの「A」なら、1010に戻ります。頭の中で「0000〜1111の対応表」を思い浮かべながら、1桁ずつ置き換えていきます。
先頭に0が並んでしまったときは、値の大きさには影響しないので、取ってしまってかまいません。0を足すのも取るのも自由、ということです。
この近道を知っていると、10進数に直す手間がいらないので、試験でも解くスピードが大きく変わります。
どうして16進数を使うの?
「コンピュータの内部では2進数が使われているのに、なぜわざわざ16進数に直すの?」という疑問が出るかもしれません。理由は、桁数が多くなると、人間にとって2進数はとても見づらいからです。8桁の11101011でも読みにくいのに、もっと長くなれば、見ただけで嫌になります。
そこで、実務やマニュアルでは、16進数で2進数のデータを短く表すことがよくあります。最初の色コード「FF0000」も、その一例です。FF0000は6桁の16進数ですが、これを2進数に広げると24桁にもなります。人間が読み書きするなら、16進数のほうが圧倒的に短くて済みます。
ちなみに、色コードは、2桁ずつ赤・緑・青の強さを表しています。FF0000は赤の強さが最大(FF)で、緑と青がゼロ(00)なので、真っ赤な色になります(これは動画にはない補足です)。
3つの表記法の関係を整理しよう
- 10進数:私たちが日常で使う表記法。基数は10。
- 2進数:コンピュータが内部で扱う表記法。基数は2。0と1だけで、あらゆる数を表します(電気が流れているかいないか、の2つの状態に対応)。
- 16進数:2進数を、人間が読みやすい形に圧縮した表記法。基数は16。
この3つは、どの組み合わせでもお互いに変換できます。変換のやり方はいろいろありましたが、基本の原理は2つに集約されます。
- 各桁の重みをかけて足し合わせる:2進数や16進数を10進数に直すとき
- 基数で割り続けて、余りを並べる:10進数を2進数や16進数に直すとき(余りは、求めた順と逆向きに並べます)
この2つの原理をしっかり押さえたうえで、今日の「4桁の近道」をプラスアルファの武器にすれば、数値の数え方の問題に自信を持って取り組めます。
まとめ
- 16進数は0〜9とA〜Fの16種類の記号で数える表記法(基数16)
- 2進数4桁(0000〜1111)=16進数1桁(0〜F)。範囲がぴったり一致する
- 2進数→16進数は右から4桁ずつ区切って置き換え。足りない桁は左に0を補う
- 16進数→2進数は1桁ずつ2進数4桁に広げる
- 人間が読むには16進数のほうが短い。色コードは代表例
試験ではここに注目
- 2進数と16進数の変換は、10進数を経由せず「4桁ずつ」で直接変換できる
- A〜Fは10〜15(A=10、B=11、C=12、D=13、E=14、F=15)
- 桁数が4の倍数でないときは、左に0を補ってから区切る
- 答えを書くときは、何進数の表記なのかに注意(同じ並びでも値が違う)
ITパスポートのシラバス(Ver.6.5)には、「2進数の表現、基数変換の方法」などの考え方が挙がっています。基本原理の2つ(重みをかけて足す、基数で割って余りを並べる)と、この近道の両方を使い分けられるようにしておきましょう。
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