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ITパスポート試験

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16進数とは?色コードの意味と、2進数と直結する「4桁の近道」

テクノロジー系・数値の数え方⑤10分43秒2026年9月9日公開

「突然ですけど、ホームページの背景色とかを指定するときに、シャープの後にFF0000みたいな英数字が並んでるの、見たことないですか?」 動画は、そんな身近な話から始まります。実はあれが、今回のテーマの16進数。しかもコンピュータが内部で使う2進数と、とても仲良しの関係にあります。このページでは動画の流れにそって、2進数と16進数を一瞬で変換する「4桁の近道」をまとめました。まず動画を聞いて、あとからここで復習するのがおすすめです。

3行でいうと

  • 2進数の4桁は、16進数の1桁にちょうど対応します(どちらも16通り)。
  • 2進数→16進数は、右から4桁ずつに区切って、それぞれを16進数1桁に置き換えるだけ。10進数を経由する必要はありません。
  • 桁数が4の倍数でないときは、左に0を補って4桁にそろえます。0を足しても値は変わりません。

色コードの「FF0000」は16進数

ホームページの色を指定するとき、「#FF0000」のような英数字を見かけます。あれが16進数です。0〜9のあとに、A、B、C、D、E、Fを使って、1桁で0〜15の16通りを表します。

動画では、前回までに10進数と2進数、10進数と16進数の変換を学んでいます。今回は、その残りの組み合わせ、2進数と16進数です。実は、この2つの間には、ほかの組み合わせにはないとっておきの近道があります。

2進数4桁=16進数1桁

近道の鍵は、2進数の4桁が、ちょうど16進数の1桁に対応するという性質です。

4桁と1桁がぴったりって、どういうことですか?

16進数の1桁は、0〜9とA〜Fで16通りの値を表せますよね。では、2進数の4桁、0000から1111までは何通りあるでしょう?

0000、0001、0010……と数えると、16通りですか?

正解です。2進数4桁の0000〜1111は、16進数1桁が表せる0〜15と、完全に同じ範囲なんです。だからぴったり置き換えられます。

0(0)00001(1)00012(2)00103(3)00114(4)01005(5)01016(6)01107(7)01118(8)10009(9)1001A(10)1010B(11)1011C(12)1100D(13)1101E(14)1110F(15)1111
上の段が16進数1桁(かっこ内は10進数)、下の段が対応する2進数4桁。この16通りがぴったり1対1になります。

2進数→16進数:右から4桁ずつ区切る

手順はとてもシンプルです。2進数を右から4桁ずつのグループに区切り、それぞれを16進数の1桁に置き換えるだけ。10進数を経由しなくてかまいません。

たとえば2進数の1010は、ちょうど4桁なので、そのまま1桁です。1010は10進数の10、16進数では10は「A」と書くので、答えはAです。

桁が増えても考え方は同じです。8桁の2進数11101011なら、右から4桁ずつ、1110と1011に分けます。1110は10進数の14でE、1011は10進数の11でB。左から並べて、16進数はEBになります。

2進数 11101011 を右から4桁ずつに区切る11101011E(14)B(11)16進数 EB
10進数を経由せず、4桁ずつ区切って置き換えるだけ。これが「近道」です。

桁数が4の倍数でないときは、左に0を補う

5桁の2進数10110のように、4桁ずつに区切ると左側が余る場合は、足りない分だけ左に0を補って4桁にそろえます。右から4桁が0110、残りの1は左に0を3つ補って0001。それぞれ16進数で1と6なので、答えは16です。

たとえば

「5」を「005」と書いても値は同じですよね。それと同じで、数の左側に0を足しても、値は変わりません。だから安心して補えます。

2進数 10110(5桁)を右から4桁で区切る00010110左に0を3つ補う1616進数 16この16は10進数の22。10進数の16とは別の数
足りない桁は左に0を補います。0を足しても値は変わりません。

16進数の16って、10進数の16と同じ並びだから、まぎらわしいですね。

そこは注意が必要です。同じ「16」という並びでも、10進数なのか16進数なのかで、指している値はまったく違います。答えを書くときは、必ずどちらの表記なのかを意識してください。

ちなみに、この16進数の16は、10進数の22にあたります(1×16+6)。10進数の16とは別の数です。

16進数→2進数:1桁ずつ4桁に広げる

逆に16進数から2進数に戻すときも、近道があります。16進数の1桁ずつを、それぞれ2進数の4桁に広げるだけです。さきほどの「A」なら、1010に戻ります。頭の中で「0000〜1111の対応表」を思い浮かべながら、1桁ずつ置き換えていきます。

先頭に0が並んでしまったときは、値の大きさには影響しないので、取ってしまってかまいません。0を足すのも取るのも自由、ということです。

この近道を知っていると、10進数に直す手間がいらないので、試験でも解くスピードが大きく変わります。

どうして16進数を使うの?

「コンピュータの内部では2進数が使われているのに、なぜわざわざ16進数に直すの?」という疑問が出るかもしれません。理由は、桁数が多くなると、人間にとって2進数はとても見づらいからです。8桁の11101011でも読みにくいのに、もっと長くなれば、見ただけで嫌になります。

そこで、実務やマニュアルでは、16進数で2進数のデータを短く表すことがよくあります。最初の色コード「FF0000」も、その一例です。FF0000は6桁の16進数ですが、これを2進数に広げると24桁にもなります。人間が読み書きするなら、16進数のほうが圧倒的に短くて済みます。

赤FF11111111緑0000000000青000000000016進数6桁 = 2進数24桁人間が読むなら16進数のほうがずっと短い
色コードの「#FF0000」は、2進数24桁を16進数6桁に短くまとめて書いたものです。

ちなみに、色コードは、2桁ずつ赤・緑・青の強さを表しています。FF0000は赤の強さが最大(FF)で、緑と青がゼロ(00)なので、真っ赤な色になります(これは動画にはない補足です)。

3つの表記法の関係を整理しよう

  • 10進数:私たちが日常で使う表記法。基数は10。
  • 2進数:コンピュータが内部で扱う表記法。基数は2。0と1だけで、あらゆる数を表します(電気が流れているかいないか、の2つの状態に対応)。
  • 16進数:2進数を、人間が読みやすい形に圧縮した表記法。基数は16。

この3つは、どの組み合わせでもお互いに変換できます。変換のやり方はいろいろありましたが、基本の原理は2つに集約されます。

  • 各桁の重みをかけて足し合わせる:2進数や16進数を10進数に直すとき
  • 基数で割り続けて、余りを並べる:10進数を2進数や16進数に直すとき(余りは、求めた順と逆向きに並べます)

この2つの原理をしっかり押さえたうえで、今日の「4桁の近道」をプラスアルファの武器にすれば、数値の数え方の問題に自信を持って取り組めます。

まとめ

  • 16進数は0〜9とA〜Fの16種類の記号で数える表記法(基数16)
  • 2進数4桁(0000〜1111)=16進数1桁(0〜F)。範囲がぴったり一致する
  • 2進数→16進数は右から4桁ずつ区切って置き換え。足りない桁は左に0を補う
  • 16進数→2進数は1桁ずつ2進数4桁に広げる
  • 人間が読むには16進数のほうが短い。色コードは代表例

試験ではここに注目

  • 2進数と16進数の変換は、10進数を経由せず「4桁ずつ」で直接変換できる
  • A〜Fは10〜15(A=10、B=11、C=12、D=13、E=14、F=15)
  • 桁数が4の倍数でないときは、左に0を補ってから区切る
  • 答えを書くときは、何進数の表記なのかに注意(同じ並びでも値が違う)

ITパスポートのシラバス(Ver.6.5)には、「2進数の表現、基数変換の方法」などの考え方が挙がっています。基本原理の2つ(重みをかけて足す、基数で割って余りを並べる)と、この近道の両方を使い分けられるようにしておきましょう。

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